会長挨拶

一般社団法人福岡市歯科医師会 会長

福岡市は明治22年に始まり、当初の人口は5万人でした。福岡市歯科医師会は、昭和2年に市民に対して公衆衛生活動を行なうために発足しました。以来90年間、会員の先生方とともに市民のお口の健康を守るために努力を積み重ねてきました。現在、福岡市は人口が150万人を越え、平成28年には、「世界の都市総合ランキング」では36位と評価され、世界有数の都市となっています。しかしながら、65歳以上の高齢者の方は36万人に達し、全体の23%となり福岡市にも超高齢社会の波が押し寄せてきています。全国的に見ても高齢化は進み、日本の平均寿命は男性で80.2歳、女性で86.61歳となっています。一方、健康寿命は、男性で71.19歳、女性で74.21歳となり、その差は男性で約8歳、女性で約12歳となっています。この差をなくす事が大きな課題です。お口の健康は、全身の健康に密接につながっています。「食べる・話す・飲み込む」などのお口の機能を維持することは、日常生活を送る上でとても大事なことです。

福岡市歯科医師会では、妊婦健診、乳幼児健診、事業所健診、節目健診などを通じて、市民の皆様が生涯を通じてお口の健康を保てる事をサポートとしています。また、訪問診療やすこやか健診など、皆様が安心して生活できる環境整備に協力をさせていただいています。さらに「福岡市民の健康を歯と口から守る集い」や「いい歯キラメキキャンペーン」等のイベントを通じ、お口の健康の大切さの啓蒙活動も行っています。また福岡市歯科医師会会員の診療所では、市民の皆様のかかりつけ歯科医として、健康を守るべく日々診療を行っています。